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_ネタバレと感想とSNS

先日、わたしの大好きなドラマのDVD/Blu-rayが発売されました。

発売に際し、映像や画像のツイートに対して注意喚起を行っている方も見受けられました。

わたしは以前より、SNSで映像や画像が出回る件について気になっており、
その観点からも、注意喚起は良いことだと考えていました。

発売日になると、文字のみのツイートすらネタバレとして批判の対象となっている状況に
違和感を覚えました。


ネタバレと感想の境目ってどこなんだろうと、ふと思ったので
わたしの考えをまとめてみました。


◆感想とネタバレ

感想とは

物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。

感想(カンソウ)とは - コトバンク

ネタバレとは

ネタバレとは、作品(小説、劇、映画、漫画、ゲームなど)の内容のうちの、物語上の仕掛けや結末といった重要な部分を暴露してしまうこと。またはその情報のこと。物語性のある内容以外にも、生中継ではないスポーツの勝敗などが意図せず露見してしまうことに対して用いられることがある。

ネタバレ - Wikipedia

この文章を読んだとき、定義が曖昧だな、と感じました。
つまり、ネタバレがNGな人とOKな人が存在するように、
人によって“ネタバレ”の範囲が異なるのです。

◆境目って、、、?

ファンクラブには、そのサイトでしか見ることができない写真がたくさん掲載されています。

この写真が掲載されると、ツイッター上では写真に対する感想が飛び交います。
「ネイルがかわいい」
「目線外している写真とカメラ目線の写真を連続で見ると目が合ってるみたい」
などなど、、、
これはわたしが実際につぶやいたものなんですが😅

ちなみに、ファンクラブに入っていると、写真が見られるほか、
メールが送られてくることがあります。

このときも、ファンの皆さんは内容に触れない範囲で感想をつぶやかれます。

DVD/Blu-rayと同様に、みなさん内容についてツイートされているにもかかわらず、
この件に関しては、「ネタバレだ」と批判するツイートは見かけないんですね。


では、なぜ今回のDVD/Blu-ray発売の際にはこんなに問題になってしまったのでしょうか。




◆有料だから

文章でのツイートを批判している方の中で、理由として「有料コンテンツ」だから、
を挙げている方を多く目にしたので、この件について考えてみたいと思います。

「有料コンテンツだからネットに流してはいけない」という考えは
先日、ある女優さんのファンクラブ限定サイトにのみ掲載されている写真が
インターネット上で出回っていることに関して、マネージャさんと女優さんご本人から
注意喚起があったからなのではないかと考えています。

このとき、ネット上では
「お金を払って見ているのだから、それをネットにあげるのは駄目」
という声が多く見られました。


たしかに、この意見を元にすると、DVD/Blu-rayは高額を支払って購入しているので
ネットで流すことはタブーだと思います。

しかし、ここで、タブーとされているものは映像や画像の流出ではないかと考えます。
なぜなら、芸能人や作品には、『肖像権』と『著作権』が存在しており、
許可なく写真や映像をSNSに載せることは禁止されてるからです。


◆権利

これら権利は存在するものの、無断使用が多くなされていること、
すべてを把握することは難しいことから、黙認されている状況です。

肖像権

肖像権(しょうぞうけん)とは、肖像(容姿やその画像など)に帰属される人権のことである。大きく分けると人格権と財産権に分けられる。
他人から無断で写真や映像を撮られたり無断で公表されたり利用されたりしないように主張できる考えであり、人格権の一部としての権利の側面と、肖像を提供することで対価を得る財産権の側面をもつ。また、肖像を商業的に使用する権利をとくにパブリシティ権と呼ぶ。一般人か有名人かを問わず、人は誰でも断り無く他人から写真を撮られたり、過去の写真を勝手に他人の目に晒されるなどという精神的苦痛を受けることなく平穏な日々を送ることができるという考え方は、プライバシー権と同様に保護されるべき人格的利益と考えられている。

著名人や有名人は肖像そのものに商業的価値があり財産的価値を持っている

肖像権 - Wikipedia

著作権

著作権(ちょさくけん、英語: copyright、コピーライト)は、作品を創作した者が有する権利であり、また、作品がどう使われるか決めることができる権利である。作者の思想や感情が表現された文芸・学術・美術・音楽などを著作物といい、創作した者を著作者という。知的財産権の一種。
このうち著作者の権利は、著作物を活用して収益や名声などを得ることができる財産的権利(著作財産権)と、著作物の内容と著作者を紐づけることで、著作者の人間性を正確に表現する人格的権利(著作者人格権)に分類される。

著作権 - Wikipedia


それでは、各コンテンツについて見ていきましょう。

DVD/Blu-ray

DVD/Blu-rayには、著作権というものが発生します。

簡単に説明すると、テレビ番組、雑誌や記事、DVD/Blu-rayの画像や動画の掲載が禁止されている、ということです。
つまり、法律で禁止されているため、破ってしまった場合何らかの罰則が発生します。

では、どうやってその作品の良さを伝えるのかというと、「文字による感想」になると思います。
ドラマ放送時でも、リアルタイムで感想をつぶやきますよね。
(個人の意見としては、DVD/Blu-rayの感想よりも、こちらの方がネタバレに近いと思うのですが。)
それと同じで、この場面がよかった、このときの表情がすき、などと表現することで
出演者・制作側へも感想が伝わるのではないでしょうか。


写真

ファンクラブに入会する前に、利用規約への同意が必要となります。
しっかり読むと利用規約には禁止事項として『サービスで提供される情報、著作物等を自らの個人利用目的以外に利用、ネットワークの内外を問わず公衆に転載・掲出する行為』、『知的財産権』に関する記述があります。
利用規約 | 上白石萌音 オフィシャルホームページ

つまり、マネージャーさんや女優さんご本人が注意喚起を行った理由は
有料コンテンツだから、ではなく、女優さんご本人の権利侵害にあたることとファンクラブサイトの利用規約に反しているからです。

そのほかの写真は黙認されている状況を考えても、ファンクラブに入るほど彼女を応援しているならば
利用規約はきちんと守る義務があると考えます。




◆最後に

SNSって本来、友人や会ったことがなくても趣味が同じ人との交流を楽しめる
コミュニケーションの場だと考えています。

なので、様々な意見があって当然であり、意見交換が行われる場でもあると考えます。
実際、政治や事件などで意見が交わされている場を見たことがあります。

ネットでの誹謗中傷が話題になることが多く、敏感になってしまいますが、
わたしは特定の誰かを批判したり、誰かを特定できるような投稿以外は
何を投稿してもいいのでは、と考えています。

自分の考えを表明できる手軽なツールなのですから。


しかし、自分の意見を押しつけることは違うと思います。
自分の意見が正しいと信じ、それを他人にも強要する。
わざわざ検索したり、フォロワーから情報を得て、その相手に自分の意見を押しつける行為は
正しいのでしょうか。

  • 有料コンテンツだろうが、無料コンテンツだろうが、他人の権利を迫害してはいけない
  • 自分の常識を他人に押しつけない


ちなみに、以上はわたしの考えであり、強要するものではありません。

様々な人がSNSを利用しており、様々な考え方があることは承知しています。
ネタバレに関しても、OKな人がいればNGな人もいますし、
“ネタバレ”の範囲も人により様々です。

様々な考え方の人がいることを改めて認識し、
自分の考え方が正しいと言う認識を外すともっと楽しくSNSを利用できるのではないでしょうか。


今一度、SNSの使い方を考えた方が良いのではないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。